負けず嫌い
登場人物(上の子ちゃん)
娘の上の子ちゃんは負けず嫌い。
中学最後の体育祭が今月あった。コロナの影響で見学には行けなかった。
100mと選抜のリレー競技に出る。命をかけていた。
昔からマラソン大会とか1番になれないと悔しがる。
普段走り込む事もしないのに負けたら一丁前に泣いたりもする。
この負けず嫌いは夫婦どちらの遺伝なのか。
嫁は僕と言うけれどそんなこと無いけどなぁと昔の事を思い出してみた。
昔スノーボードのプロを目指していた時、一緒に住んでいた友達がプレステの鉄拳というゲームを持ってきていた。ゲームはそんな得意ではなかったので、しょっちゅう負ける。
腹が立つので一時期スノーボードそっちのけで鉄拳ばかりやっていた時があった。
またある時も、友達とトランプのスピードをやった時も、頭の回転の速い友達には何回やっても勝てなかった。こちらは頭の回転が遅いというよりも観覧車並みにジーっと見ていないと動いているのか分からないような回転。
太刀打ちできるはずもなかった。
スピードと言うのは二人でやるゲーム。
トランプを色別に半分ずつ持ち、手前に手札4枚並べる
同時に山にお互い一枚ずつ出す。
並べた手札から山に出していき、手札が減れば持ち札から補充し手札持ち札が先に無くなった方が勝ち
何回もチャレンジするがギリギリ負けるとかではなく、持ち札を大量に抱えたボロ負けばかり。
一度だけ負けたが惜しい回があった。
すると、友達は「何枚出してんねん」とツッコんできた。
見ると手札が7枚ぐらい並んでいた。
勝ちたい一心で無意識のうちにズルしていた。それでも勝てなかった。
話は娘に戻すが、娘はクラスでも足が速い方
100m走で良いタイムを出したい娘が裏技を教えてくれた。
「何回かタイム測ってるとスタートのヨーイドンのタイミングって分かってくるやん、だからヨーイドンのドンの前にスタートすんねん」
それフライングですね!
「えっ!でもドンの一瞬ちょっと前やで」
それでもフライングですね。
ちょっとどんな感じかやってみ
「こう」
フライングですね。
あなたにとってドンの意味は何や?
無意識にズルするところは僕の遺伝やな。
めでたし。