思い出話7(祖父の見舞いにて)
登場人物 僕(A)・嫁
今回は短編
数年前、とある病院に入院していた祖父の見舞いに行った時の話
祖父の体を検査した時、異常が見つかり入院、手術することになった。
手術が終わり、嫁と面会に行ったときナースステーションにて名前を書いて受付をしなければならなかった。
自分の名前【A】を書いて続柄を書く欄に【孫】と書いた。
次に嫁の名前を書いた。続柄の欄に【Aの妻】と書こうと思ったが、小学校から中学校までの義務教育の期間をうわの空で過ごした僕には【妻】という漢字が出てこなかった。
携帯で調べればすぐ解かるが目の前に看護師さんがいて恥ずかしくて調べれなかった。
脳みその片隅にある記憶を思い出しながら 心の中で(えーっと こう書いて こう書いて こうやったかな)と、書いた漢字が
【Aの毒】
それをみた嫁が「どういう意味や」と怒っていた。
看護師さんは笑っていた。
めでたし。